時事随筆

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9条改憲が見えて来た

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安倍首相 憲法改正し2020年施行目指す意向を表明 | NHKニュース

「9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む」

ようやっと、議論が落ち着くと思いました。
lullymiura.hatenadiary.jp
三浦先生の仰ることには同意します。が、世論調査なんかを見ても、9条をいきなり全面的に改正するのは難しいと言わざるを得ない数字でした。

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「戦争の放棄」を定めた憲法9条を改正する必要があると思うか聞きました。「改正する必要があると思う」が25%、「改正する必要はないと思う」が57%、「どちらともいえない」が11%

私は9条改憲に賛成の立場ですが、この数字を見る限り、あと10から20年は先だなと思っておりました。残念な事ですが、だからと言って国防に問題が上がってくるたびに安保法案改正の際にも問題となった解釈改憲を、いつまでも続けていいわけではない。それこそ時の政府によって好き放題する余地が残り続けてしまい不安が尽きないでしょう。そこで「9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む」とするのは、現実的な案だと思います。

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9条なんてどうでもいいとか言う御仁もおられるようだけど、安保法案の改正時の議論一つをとっても現実にそぐわず、足かせにしかなってない部分があります。

例えば、憲法9条です。今日、災害救助を含め、命がけで24時間、365日、領土、領海、領空、日本人の命を守り抜く。その任務を果たしている自衛隊の姿に対して、国民の信頼は9割を超えています。しかし、多くの憲法学者や政党の中には、自衛隊違憲とする議論が、いまなお存在しています。「自衛隊は、違憲かもしれないけれども、何かあれば命を張って守ってくれ」というのは、あまりにも無責任です。

北朝鮮、中国の動きによって、国防の重要性が認識されつつある中で、いつまでも自衛隊違憲と言われる状態が良くないという説明は説得力のあるものです。自衛隊を明確に軍事力として認め、その存在を承認することで改めて法によって縛れること、共産党が「違憲なので自衛隊解散」というようなトンデモを言う余地を無くし、安保法案改正の際の馬鹿みたいな騒動に見られる国会運営の障害が消えることに、まず意義がありますし、そもそも国防を安定させる事は経済活動を含めた我々の生活にとって有意義です。

自衛隊は、違憲かもしれないけれども、何かあれば命を張って守ってくれ」等とは殆どの人は言いたくないでしょうし、「憲法の改正 必要43% 必要なし34%」と改憲の支持は高いので、この案は国民投票で承認されそうですね。自民党としては、今後も自民草案に拘る必要はないと思いますし、段階を踏みつつ現実的に話を進めて欲しいものです。改憲に対する拒絶反応を拭っていきつつ最終的には9条2項の削除へ行けば文句なしではありますね。