時事随筆

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【加計学園問題】安倍首相会見が見事すぎて民進党が瀕死

朝日新聞の印象操作によって、下がりに下がった安倍政権の支持率が10ポイントですが、会見の印象によって5ポイント程度は回復しただろうと言う程の会心の出来だったと思います。
毎日新聞調査:内閣支持36% 前回から10ポイント下落 - 毎日新聞
毎日の数字が一番低かったですが、各社の支持率は、表にしてまとめてくださってる方がおられるので、そちらを参照します。概ね10ポイントダウンと軽く見ていい数字ではありませんでした。
世論調査で内閣支持率急落 不支持が支持を上回る調査も 今後の展望 - 桜咲き誇れ

id:nbnr 支持率の下落は何「パーセント」でなく何「ポイント」と書いたほうが誤解が少ないと思います。

ご指摘ありがとうございます。修正しました。

振り返れば、米国議会での演説、国連演説など、節目節目の演説の内容の見事さというのは安倍政権の特徴の一つと言えます。今読み返しても見事です。
米国連邦議会上下両院合同会議における安倍総理大臣演説「希望の同盟へ」 | 外務省
第71回国連総会における安倍総理大臣一般討論演説 | 外務省
米国議会での演説によって、安保法案改正の重要性を国内外に訴え改正を誓い、日米同盟の強化の為に力を尽くす事、米国と共に歩むことを宣言した事によって、尖閣諸島日米安保条約の範囲である】との米国の明言に繋がった訳です。現在の我が国の安全保障の基礎を作ったのは、あの日の演説と安保法案改正だった事を、今ここで思い出してほしいですね。思えば安保法案改正の時も、支持率が一気に10ポイント近くさがりました。あの後、徴兵制は復活しましたか?日本は戦争をしていますか?むしろ米国によってより強く守られ、より安全が高まっていますね。



今回の国会閉会の会見も、上記の演説と同じように見事なものでした。安倍政権の演説ライターの能力はかなり高いですね。
首相 みずからの姿勢反省 信頼回復に努める | NHKニュース
加計問題「国民の不信招いた」…会見で首相陳謝 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
安倍首相「批判の応酬に終始、反省」 会見詳報:朝日新聞デジタル

どこに私が見事だと感じたのか?加計学園問題関連に限った所感」を概説したいと思います。

前提として、【加計学園問題とは何だ?】

既に繰り返し説明してるので、多くは語りません。是非、下記の記事を参考にしてほしいですが、列挙すると

  1. 戦略特区に首相の意向が働くのは当然
  2. 不正などは一切明らかになっていない
  3. 地元今治市では20年前から土地準備を含めた都市開発計画を開始しており地元の悲願である
  4. 京都産業大学の企画は近年(2016年に)でたもので、企画内容も稚拙
  5. 獣医師は都市部に偏在しており、そもそも産業獣医は不足している
  6. 獣医師会は52年に渡って新設を阻んでおり、今回も最悪でも1校の新設に止めると言っている

という事で、一言で言うと【全く問題なんてない】のです。この問題の発生当初から、自分で時間をかけて調べてニュースを追い続けた上で全く同じことを書いています。特に下記二つに纏めているので、その辺はご確認ください。ほんと全く問題ないけれど、自民党テロ等準備罪新設を急ぐあまりに、かなりの下手をうっているとは言えると思います。そこは指摘されてもしょうがないですね。
【加計学園問題】って何?と言う人が忘れないでほしい、たった一つの疑問 - 時事随筆
【加計学園問題】流転し続ける問題点を整理しておくか - 時事随筆

「首相の意向」批判を完全に無効にした

首相の一連のコメントは非の打ち所がありません。
獣医学部は、この50年以上、新設が全く認められてこなかった。しかし今、専門家の育成、公務員獣医師の確保は喫緊の課題であり、そうした時代のニーズに応える規制改革は、『行政をゆがめる』のではなく、『ゆがんだ行政を正す』ものだ」
によって、まず獣医学部新設を52年に渡って獣医師会が阻んできている経緯と、宮崎口蹄疫事件などを代表例とした地方に産業獣医が不足している実情がある事を説明しています。このニーズに答えるためには、52年ものあいだ新設を阻んて来た岩盤規制の突破が必要であることを説明しています。そして、


「透明で公平公正なプロセスこそが、既得権でがんじがらめとなった岩盤規制を打ち破る大きな力となる。これが国家戦略特区だ。」
と戦略特区が、トップダウンで強力な岩盤規制を突破する為の制度である事を説明してます。52年に渡って岩盤規制が突破できてない官僚政治で事態を動かせないことは明白です。その上で
「今後とも先頭に立ち、ドリルのやいばとなってあらゆる岩盤規制を打ち破っていく決意だ」
と首相は言いました。これによって、これまで印象操作を行う攻め手の一つにしてきた「首相の御意向」というなんとなく不正の存在を感じさせてしまう一言を、それこそが戦略特区の意義であるという原点を示すものだと説明した点が見事です。

抵抗勢力を定義

「岩盤規制の改革には抵抗勢力が必ず存在するが、私は絶対に屈しない。」
このコメントもいいですね。高橋氏が繰り返し仰っていますが、この問題の本質の一つは文科省内での政治闘争に敗れた一派のやけくその怨念が表に出てきているだけでしかないでしょう。前川氏の私怨の域を出ていないのです。「抵抗勢力が存在する」と言うコメントによって、過去の政治闘争の存在に言及し、現在の騒動が政治闘争の延長戦である事を印象付けています。
内閣支持率低下より著しい、加計問題「マスコミの質の劣化と低下」(髙橋 洋一) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)


民進党は晴れて抵抗勢力の片棒をかつぐ一派に認定された訳ですが、「岩盤規制突破が必要」という立場=国民の求めに応じる立場に立ちつつ政権を攻撃する事は可能でしょうか?【安倍首相の明確な不正行為を指摘する】以外の印象操作は抵抗勢力の片棒担ぎ以外にはならないでしょう。一連のコメントによって、民進党の立ち位置を著しく縛った事は見事だったと思います。

自らの姿勢の過ちを認め、真摯な説明を行うと誓った

加計学園問題には「全く何も問題ない」けれど、政府の対応は真摯であるとは言えませんでした。
「この国会では『建設的議論』という言葉からは大きくかけ離れた批判の応酬に終始し、政策とは関係のない議論ばかりに多くの審議時間が割かれてしまった。国民の皆さまに大変申し訳なく感じている」
と、問題なんかないからと、取り合わず相手にしてこなかった姿勢を強く反省しました。特に文科省の最初の調査で文書が発見されなった点など、一連の対応のまずさが余程の物だった事は支持率が如実に表しています。この点を認めてくれた事は評価されるでしょう。

その上で、
「『信なくば立たず』だ。何か指摘があれば、そのつど真摯(しんし)に説明責任を果たしていく。国民から信頼が得られるように、冷静に、一つ一つ、丁寧に説明する努力を積み重ねていかなければならないという決意を新たにしている」
と述べています。これは民進党臨時国会を要求すれば、当然応じるという事でしょう。民進党は要求する以外に選択肢はないでしょうね。

民進党はどうするのか?

民進党臨時国会の開催を要求すれば首相は応じると明言した内容のコメントを発しています。従って、求めれば逃げません。前川氏の証人喚問も当然応じるでしょう。民進党はこれまでの姿勢と一貫した態度を取るのならば、両方とも求めるべきです。「首相の意向」であることはもはや問題にはなりませんし、「調査ミスがあった事は真摯に謝罪」しました。証人喚問まで要求して何を問題にするというのでしょう?

戦略特区停止法案を提出した民進党は岩盤勢力とよんで差し支えない訳で、自民党には岩盤勢力であると強調されるでしょう。事実ですから、言い逃れなどできないでしょう。

自民党は攻め手に回るつもり

自民党は、民進党を「抵抗勢力の片棒を担いでる」と定義した事で攻め手に回るつもりでしょう。首相の意向で何が悪い?という説明を繰り返すはずです、同時に文書の加工の有無や流出経路の調査を進めて情報開示を行う事も自然と攻撃になってしまう状況になりました。また、前川氏の売春の捜査も淡々と進んでいるはずです。

<森友学園>学園本部など関係先の家宅捜索 大阪地検特捜部 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
あれ程、政権の不正を正す聖人であるかの如く持ち上げて来た籠池氏は詐欺師として訴追を受けます。森友問題に監督省庁の問題はあっても、首相はおろか夫人の関与などなかった事は、訴訟で明らかになっていくのだろうと思います。その度に我々は、安倍首相夫人を犯罪者のごとく扱った人々を思い出す事になるでしょう。


これと同じことが前川氏にも起こりそうな疑惑があるのです。貧困調査?笑わせますね。誰が信じると言うのでしょう。

まとめ

『信なくば立たず』まさにその通りです。
支持率の減少は甘く見ていたら致命傷だと思っていましたが、会見一発で半分はリセットしたような印象があります。民進党臨時国会を要求しても、要求しなくても、自民党にとってはメリットしかないのですが、民進党はどうするのでしょう?臨時国会、証人喚問を要求できるでしょうか?今後に注目したいと思います。まぁするしかないでしょうね。必死になって朝日新聞と一緒に不正行為をさがしてるのでしょうか。既に朝日新聞は、地元などの一部意見を総意であるかのように印象付ける方向に舵を切ってるみたいですがw

自民党は取るに足らない時間の無駄だと、籠池氏喚問後の森友国会での民進党への攻撃はやめました。加計問題でも共謀罪の審議を優先するあまりに無視しようとしてきた付けを払う羽目になりました。もう都議選を控えた自民党に、時間の無駄と言う意識もないし、とるに足らないからと民進党を泳がせてくれる余裕もないでしょう。真っ向からの殴り合いになることが楽しみです。


野党と朝日新聞のやってることは、徴兵制が復活する!日本は戦争をする!と叫んでいた時と同じです。事実だけを追えば分かる事は沢山あります。私の纏めた記事が、判断の一助となれば嬉しい限りです。所感は無視して頂くとしても、列挙している資料や記事などは参考にして頂けると思います。

追記:クローズアップ現代の資料とやらについて

これも結局は、首相が早くしろとせかす事は当たり前の事であると会見したことによって完全に無価値になりましたね。これこそが、あの会見が見事であった点です。岩盤規制を突破する為に自らドリルの先端となって突き進む首相が、自らの意思を伝える事が当たり前で、こうした文書のリークは岩盤勢力によってもたらされている政治闘争の一局面という事になります。
NHK『クロ現』が加計問題で総理圧力の決定的証拠を報道! 萩生田副長官が「総理は30年4月開学とおしりを切っている」|LITERA/リテラ

首相が戦略特区に自らの意向を反映するのは違法行為ですか? 違いますね。倒閣目的なら、違法行為を指摘する以外、無価値です。