時事随筆

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民進党がブレーキを失った

www.sankei.com

この会見についての印象を、2点に纏めると

  1. 民進党内の党内野党として同士を募って意見発信し続ける手はなかったのか?
  2. 離党会見としては筋が悪い

といった所でしょうか。


長島議員と言えば、安保法案改正の際の、野党側の中身もへったくれもないバカ騒ぎに対して、党内から異論を主張していた事が印象に残っています。
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長島氏「下野した民主党がやらなければならなかったことは何か。それはもう一度政権を奪還するために『政権準備政党』になることだったと思っています。それが、いつのまにか『何でも反対』の単なる批判政党に陥ってしまった。民主党のホームページをみてください。『権力の暴走を許さない』。これ、ポリシーでも理念でも何でもないんですよね。ただ『安倍(晋三首相)はけしからん』と言っているだけなんです。こういう政党に政権を任していこうというふうには、とてもとてもならない。これはまさに万年野党のスローガンですね。万年野党をやらせたら、私は、共産党の右に出る…、いやいや、左に出る政党は日本にはないと思います」

まさに正論でしたね。戦争法案反対と叫んで、SEALDsあたりとアホ踊りをやってる民進党から、こういう事を言える人間が消えてしまうという事は、民進党が『政権準備政党』になるチャンスから、また一歩遠のいたということを意味するでしょう。この記事に登場している、細野・馬淵・長島の三氏を中心に党を二つに割る覚悟はなかったのかなぁという思いがあります。現・民進党の言動には、信頼に足るところは一つとしてないと、私は思ってるし、支持率の低さが、その思いを共有している人の多さを語ってるでしょう。二つに割った方が、まだしも二大政党に近づけたと思いますけどね。

こういう長島議員の発言に対して、支持者がどんなふうに思ってるかというと、今も当時も下記の様なものが多かった印象ですね。
【ああいう活動】民進・長島氏がSEALDsと連携した執行部を批判「ああいう活動に便乗したやり方が本当に良かったのか、これは猛省すべき」
100歩譲って、主張を認めるとしても、行動があれでは議論にならないし主張の価値を最大限弱くしてしまうだけですよ?という心ある指摘が支持者には決して聞こえんわけです。支持者に表を貰ってる議員は、なかなか変わらないでしょう。

そんな民進党が変わる事があるとすれば、以前から声を上げていた議員発信でしかありえないでしょうけど、長島議員の離党でその目が薄まりましたね。


一方で、

それは、わが国の歴史と伝統を貫く「寛容の精神」だと思います。ですから、「真の保守」は多様な意見を包摂することができるのです。実はこの間気付いたのですが、リベラルといわれている皆さんの方がけっこう過激でありまして、権力に対するルサンチマンのようなものがあって、寛容さに欠ける言動がしばしば見られます。

これは言わんでよい事でしたね。一度はリベラル陣営に所属したのだから、去り際に公的に罵倒するのは筋悪でしょうね。
というか、「実はこの間気付いたのですが」ですかw 今更?w 

一方、保守の側も昨今劣化が激しく、籠池(泰典)さんのように、教育勅語を信奉していれば保守だといわんばかりの粗雑なキャラクターが際立っています。 私は、「真の保守」というのは、国際社会でも通用するような歴史観と人権感覚を持ち得なければならないと考えております。

こっちの方はいいんですよ。自分がこれから立とうとするサイドの問題点をしてきして、そのまずさを自分が変えていきたいのだ、というのは所信表明になります。
自分が民進党を変えることが出来なかった失意と、民進党の長島を支持した人への謝意、今後の所信表明だけをして抜けてれば、好印象だったんですけど。なんとも惜しい人ですね。


ともあれ、民進党はまた一つのブレーキを失いました。
今度は、カレーを作れば逮捕、と騒ぐ馬鹿な国会妨害に勤しむんでしょう。それを党内に残った、細野・馬淵氏はどう思ってるんでしょうね?党内から批判の声を募って表に出していかないと、民進党はアホだという評価が増々定まってしまいますよ。