時事随筆

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長谷川豊に期待出来る役割

www.news24.jp
日本維新の会 次期衆議院選挙で長谷川豊を擁立する方針 - ライブドアニュース

これは酷い。何を考えての擁立なのか?分からないですね。
しかし、個人的には長谷川氏だからこそ、他の人よりも出来る役割があると思うので、若干そこに期待しています。大炎上した長谷川氏だからこそ、医療制度への議論に注目を集める役割が務まるでしょう。

長谷川氏と言えば、これでしょう。
長谷川豊の人工透析のブログ全文と原文。内容はコピペで訂正も炎上。しかし、賛同する声も挙がる | Smartlist
改めて読むと、これは本当に酷い。医療制度への問題提起など軽く吹き飛ぶ酷さがあります。


しかしながら、一方では医療制度は、このままでは破たんするんじゃないのか?という懸念はあるんですよね。
business.nikkeibp.co.jp
2025年には、50兆円を突破するという試算がありますが、現在の40兆円のうち、人工透析患者に使われる費用は年間で1兆6千億にも上ります。これは決して少ない金額ではないでしょう。膨れ上がり続けている医療費をどうする?という議論は、あって良いはずです。その入り口として、割合の大きな人工透析費用の裏に潜む問題点をピックするのは筋としては悪くないでしょう。しかし、言葉が下種すぎました。彼のブログを擁護は出来ません。



必要な人に必要な医療が届くことは当然として、色んな問題もある事は指摘されています。例えばですが、薬剤費の問題はよく聞きますよね。

実は、医師会からも調剤費を「問題視」する声が強まっている。遂に医師の間からも高齢者への無駄な投薬を反省する声が出始めたのかと思ったら、どうも話が違う。医師会が問題にしているのは院外薬局の調剤技術料が増加している点なのだ。院内で処方する方が技術料を節約できるという主張なのだ。

薬剤の問題については、生活保護の人がどうせタダだからと大量の薬剤を得て、それを流すというような実態の良く分からない話まで出てくる位には問題があると指摘されてる現状があります。


薬剤費に限らず、医療改革によって圧縮できる費用があるはずだと私は考えますし、それが積極的に議論の対象になってほしいと思っています。



糖尿病患者の中には長谷川氏が指摘するような、暴飲暴食によって自爆する『自業自得』の患者も居ない訳ではないでしょう。だからと言って、見殺しにしていい訳ではないにしても、適切な指導に加えて医者の指示に従わず自爆してしまう糖尿病患者に最後の一線で踏みとどまらせる為の自己負担額の増額とか、批判を浴びやすい意見を起点にしてでも、あるべき医療制度を議論する事は歓迎したい所です。



長谷川氏は、良くも悪くも悪名が高くなりました。


松井議員が言ってるように、長谷川氏の本意はここにあったと私も考えます。
であれば、彼が選挙に勝つためには、自分の過去の発言に対してケジメをつけるという事は、医療制度に対して真摯に取り組み続ける姿勢をみせるしかないでしょうから、長谷川氏がテレビに登場し、自分の非を詫びるとともに公開討論に加わる時には、殆どの場合に医療問題についての議論が為されることになるはずです。透析患者を殺せ、といったではないか!!という批判が強ければ強いほど、長谷川氏の口から出る言葉には注目が集まる事になるでしょう。



彼が逆風を力に変えて当選する能力があるかどうか?は分からないですし、維新がどういう計算で公認するか?分からないですが、長谷川氏が議員になるならない、維新が大きく支持を落とす落とさないにかかわらず、破たんしつつある医療制度について議論を深める役割を果たしてくれたら、例のブログについては許されるんじゃないですかね。

koshian.hateblo.jp
このブログに見られるように、あり得ないレベルの計算ミスで、1憶5千万と1兆5千億を間違ってる人(年間500万弱が32万って考えたら、桁のおかしさに瞬間的に気づかないかな普通w)が、ほとんど数字に重みを感じず、感情的に批判してるからこそ、理知的に医療問題を訴える事に価値があると思います。同時に、感情的になって1度のミスで社会的に抹殺されて当然だと言えてしまう様な人を相手に理屈を言う難しさは相当なものでもあるんですが、だからこそ、長谷川氏が出来る役割は小さくはないのではないでしょうか。


医療改革を進めていく為の触媒の一つとして、頑張っていただきたい。それを千葉県民がどのように見るかは、今の段階では神のみぞ知る事です。
当選は難しいでしょうが、健闘を祈ります。