時事随筆

TwitterやFaceBookでは書けないニュースの感想を垂れ流します

デマニュースをもっともらしく感じさせているのは誰?

www.buzzfeed.com
衝撃的なニュースですね。トランプ支持者向けにヒラリーのデマニュースを作る事で、こずかい稼ぎをした中欧の少年たちと、このサイトの運営者の本質が変わらないんですが、その影響も同じである所が腹立たしいです。このようなデマを信じてしまう、あるいは信じたい人によって、直接的な被害を受ける、信頼に足る韓国人がいたとすれば許せないものがあります。
shionandshieun.hatenablog.com
実際、こんな記事もある訳で。デマを信じてしまいやすい人によって、心無い言葉を浴びせられる可能性は増す事が避けられないとすると、デマサイトの罪は深いでしょう。

デマが成立するのは何故?

一方で、このようなデマニュースを見て、誰もが100発100中で嘘だと判断するのは、とても難しい状況なのだろうとも思うんですよね。そもそも人は信じたいものを信じる面が強い。理も非もあったものじゃないニュースが連日の様に聞こえてくると、あり得ないと通常なら考えるデマニュースを見ても「韓国なら、そういう事もあるかもしれない」と判断する人が出てくるのは避けられないことでしょう。

社殿に侵入、神鏡を破壊 韓国人を再逮捕 福島 - 産経ニュース
対馬で盗まれた仏像「韓国の寺に所有権」 韓国で判決:朝日新聞デジタル
韓国知事が竹島上陸 国歌斉唱し、警備隊員と昼食 「警戒態勢を確認し、隊員激励する」 - 産経ニュース
[コラム]外交合意はいくらでも再交渉できる : 社説・コラム : ハンギョレ

ここ数日のニュースだけ取り上げても、この通り、理屈もへったくれもないし、話が通じる相手とは思えない、そんな風に感じさせるに質量ともに十分なものになっています。問答無用で差別はNGですし、異論の余地はありませんから批判を加えていかねばならないですし、デマサイトの運営による損害に対して法的対応を含む断固とした対応も必要でしょう、しかし、それだけでは雨後の筍の様に増えるデマを信じてしまう人を減らすことは出来ないとも思います。

例えば福島原発の関するデマは、聞こえ始めた瞬間に知識のある人から「100%のデマ」だと断定されることが度々あったことを思い出しますが、これに関しては、多くの人にデマだと信じるに足る教養(科学)があったからです。韓国関連のニュースの様に理も非もない呆れる話ばかり聞かされ続ける中で、常に複数のニュースソースを比較して、予断を挟まず一貫した基準でもって個々に判断を続けることは、誰にでも出来るほど簡単な事ではないと私は思います。そういう人の多くは、デマかどうか?を検証する手間を払うだけの信頼を韓国に対して持ってないでしょう。外国人の友人がいれば、外交や歴史問題のニュースで持った印象を友人に当てはめ信頼しない愚を思うでしょうが人は一括りにしがちです。

信頼を積み重ねる事が解決につながる

明らかにおかしい事に批判を加える事を嫌韓やヘイトと呼んでいては、永遠に差別をなくすことはできないし、むしろ加速するでしょう。根本的に差別をなくすには、簡単に差別的な感情を持つ人間を減らす事はもちろん、理も非もあったものじゃない言動に対しては強い抗議をし続ける事も同時に進めていく必要があります。それは個人に対する差別とは全く異なる行動で、民団の慰安婦像に対する声明とか、そういう意味では良い判断だったと思います。ポリレコ棒で殴り続けても不信感は育ちつづける事は、アメリカが示してくれたのではないでしょうか。
必要な事の一つは、韓国及び韓国人が完全に失っている信頼を再び取り戻すことだと思います。