時事随筆

TwitterやFaceBookでは書けないニュースの感想を垂れ流します

日韓合意が我々日本人にもたらした恩恵

これまで慰安婦問題というのは、非常にやっかいで、一般人にとっては迂闊に近寄ることが出来ない、理解しがたい問題だったと言えるでしょう。
もう何十年も、嘘、捏造、詭弁、論点ずらしが行われてきたのです。そのめんどくささ、くだらなさ、付き合いきれなさが合意によって誰の目にも正誤の判断が出来る容易な問題として捉えれるようになり、嘘、捏造、詭弁、論点ずらしに終始してきた連中を強く浮き上がらせる様になったことこそが合意の最大の成果でしょう。

何しろ日韓のリベラリストが数十年に渡って築き上げて来た嘘と屁理屈の牙城を、一つ一つ突き崩す必要があった上に、吉田証言や20万人の性奴隷とかいう露骨な嘘ですらも、ゾンビの様に何度でも蘇ってくる始末で、おおよそ日本人全てにそれらを理解して正しく判断する事は難しく、対峙することに膨大なエネルギーを必要とする状態でした。

しかし、合意によって状況が激変しました。更に日本の公館前に設置された二体の慰安婦像の撤去問題によって、この問題は二国間の条約や合意を守るのかどうか?に単純化されたのです。合意には価値がある事は昨年の段階で分かっていたことですが、ここまでの効果をもって、騒ぎ立ててきた連中の歪さを浮き上がらせてくれるものになるとは思ってもみませんでした。

殆どの日本人にとって、契約というものは身近で厳粛なものです。それを守らないとはどういうことなのかを、日々、仕事や生活の中で実感してきていると同時に、交わした様々な契約の履行に苦労しています。それゆえに、合意を守らない状態を当然と見なし、条約に違反していても意に介さずに屁理屈をこねている連中の怪しさが浮き立ちます。あまつさえ契約違反に対するペナルティにすら一方的に異議を唱える。これはあり得ないことです。彼らサヨクも社会人であれば、この状況のまずさが分かるはずなのに、分かってない様にしか見えない・・・慰安婦問題で騒ぎ立てて来た連中とは、契約・約束という概念がない人間なのだという事でしょうね。


blog.goo.ne.jp
こんな記事がありました。

安倍首相はNHK日曜討論
「日本は10億円の拠出を既に行った。次は韓国がしっかり誠意を示していただかなければならない」
と述べ、撤去を求める考えを強調し、韓国で年内に大統領交代が予想されることも踏まえ、
「政権が代わろうとも実行することが国の信用の問題だ」
と述べたのです。これはいわば犯罪行為の示談が成立した後、加害者側が被害者側に「誠意」を求め、「信用問題だ」と言い募っているのと同じで、盗人猛々しいと言われても仕方ありません。日韓合意で約束された日本側の10億円の拠出はあくまでも合意の冒頭で表明された安倍首相の謝罪の具体的な表れであり、誠意や信用の問題が問われるのは第一次的に日本であり、加害国から被害国に制裁を加えることこそ、まさに日韓合意の精神に反するものです。これでは韓国の野党指導者が10億円を返せばいいんだろうと言い出すのは当たり前です。

合意や条約とはいかなるものかが理解できていれば出てくる言葉ではありません。主張をする人の肩書が教授であったり弁護士であったりすれば、一般の人はまず「正しい可能性が高い」と考えて聞こうとする。私も最初はそうでした。それが二国間の合意がどういうものであるかを分かってない人だというのは、とんでもなく厄介な状態です。これでは慰安婦問題を、日韓基本条約や理屈で終わらせることが出来るはずがありませんでした。



arecolle.hatenablog.com
更にこんな記事がありました。

nisatta 30日の像再設置は稲田が29日に参拝したことが原因だとして、28日の設置の原因は何に求めるんでしょうか

このブコメが全てでしょう。幾らでも事実を良いように解釈して捻じ曲げてくる、慰安婦問題とは、これが連続的に数十年に渡って繰り返されてきた問題だということを、よく語っています。


www.asahi.com
こんな記事もありました。

 韓国政府内では10日現在、少女像を設置した市民団体と日本政府が話し合って妥協点を模索することを求める声が出るなどしており、政府として主体的に像の撤去に乗り出す動きはない。

絶望ですね。韓国政府からして、国と国の合意である事を理解してないどころか、市民団体と日本政府が対話して解決しろという。韓国政府には統治能力がないのでしょうか?これ民間で言えば、ストライキによって工場が止まって損害を受けた企業に対して、工場を所有する企業が、労働組合と会話して解決してくれというようなもんです。


という具合に、慰安婦を取り巻く状況は、かくも胡散臭い人々によって作られたものでした。それを日本人も韓国人も、まともれあれば誰もが正誤を判断可能な、契約・約束の問題に変換してくれた日韓合意は見事な策だったと思います。
diamond.jp
こんな状況ですから、外務省のコリアスクールにすら完全に見放されるのですよ。この記事の内容に大筋で同意です。

diamond.jp

何しろ、国家間の合意を破ったのだから、相互貸借と事実上同じ通貨スワップなど協議できるはずがない。韓国は、そうした国家の信用を問われているのだ。

ダイアモンドオンラインさんは、アゴラなんかとはライターの質が違いますね。