時事随筆

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パチンコ業界は、規制によって、むしろ悪質になってないか?

anond.hatelabo.jp

パチンコの残存規模がどれだけ大きいかということの問題ではなく、店舗数が激減したにも関わらず、依存性患者数の増減に全く相関関係がない、もしくはそれが数値化されていないということにあります。

例えば同じ地域にパチンコ店が残っていたとしても、業界の1/4にも達する店舗がなくなったのだとしたならば、そこには少なからず相関関係が見出されてしかるべきはずです。

それなのに依存症患者の数が減っていないどころか、もし増えていると主張するのであれば、今まで行ってきたギャンブル性を規制すること、もしくはその結果として店舗数を激減させたことは、むしろ目的に対して逆の効果が現れているということにもなりかねません。

ちょっと違和感を感じる著述ですが、これが違う事は、数字をあさってみれば一目瞭然ですね。

www.ptb.or.jp

ざっくりと言うと、売り上げが最大であった2005年から、規制によって店舗数、売り上げは25%程度づつは下がっているのですが、1店舗当たりの売り上げは規制を受けた今も23億円程度と変わらず、射幸性が高かった頃と状況は変わってないという事です。一店舗当たりの設置台数が320から390へと70台も増えてる分だけ、むしろパチンコ業界は規制を受けつつも大型化が進み、依存症患者の生みやすさという意味での悪質さを増していると言ってもいいんじゃないでしょうか。

news.yahoo.co.jp
この記事の患者の様に依存症患者は簡単に治る事がなく、規制によってユーザーが減っているのであれば、それは容易にやめることが出来るライトユーザーであり、依存症の患者は蟲毒の様に増えていると考えるのが自然であるように思います。そんなデータが出てるか分かりませんが、パチンコと依存症患者には相関性があるのは自明に思えますね。
しかし、ギャンブル依存症の患者の屑度合いはナカナカのもんですねw借金を背負ってまで遊んだのは規制がないからでもないし、むしろパチンコ業界には厳しい規制が課せられていますよと。


anond.hatelabo.jp
お父様は不幸でしたが、数字のみで評価すればパチンコ業界が依存症の患者を生み出す体質は最悪だった2005年あたりから改善していないと言えるでしょう。パチンコなんぞしたこともありませんから、実際はしりませんが数字は残酷なほど事実しか語りません。

目出度く成立したIR法案に期待する事は、23兆円ものパチンコ業界の売り上げと25万人もの従業員の一部を引き受ける事で、比較的緩やかに規制強化からのパチンコ廃絶へとソフトランディングさせてくれることですね。更に、適切な規制がなされることでカジノに対する暴力団の関与が小さくなると、現在のパチンコ業界よりは資金源になっているのでは?という懸念を払しょくも出来るでしょう。経済効果と同時に、パチンコを緩やかに無くす効果に期待しています。