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時事随筆

TwitterやFaceBookでは書けないニュースの感想を垂れ流します

日本の生徒の学習到達度が27位ですってよ

世の中

www.madameriri.com

極端な例(文字の読み書きができない移民の例)を出して、数字(27位)で印象付けされた後に適当な感想を言う人が後を絶たない様だし、正直なところ、受験生のレベルで差が出るとか、進学校とそうでない学校との差に依存してないか?という疑問がありました。なので簡単に調べてみた。

www.nier.go.jp
http://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/pisa2012_result_outline.pdf

2012年の要約のP21に到達度について書いてあります。

やはりというか。

学校ごとの平均得点のばらつきから見ると、日本の「学校の均一性」指標の値は小さく、得点の学校間格差が大きい。ただし、これは、日本の生徒が、高校入試による選抜を経た後の高校一年の1学期に調査を受けたことが影響している

とあります。これは高校入試で難関進学校へ入学した子と底辺高校の入学者では天地の差があるけど、学校内では均一に教育が行われているという事で個人能力の域を出ませんね。貧困に結びつけるのはアホというものです。また同様に、生徒の「社会経済文化的背景」指標による格差も小さく、国の経済状況から予測される平均得点よりも高い水準にあると纏められています。平均得点は読解力においては全体の4位となっているので、これらの事から纏めると国全体で見たときに良い教育が与えられているし家庭経済による格差も小さいが、調査のタイミングからいっても個人の能力が色濃く反映された結果となっているという事でしょう。
家庭経済環境による差の影響がなくなるなんてこともあるはずがありませんが、日本の到達度の差はそうした要因よりも個々の能力の差による影響が大きいという事です。


benesse.jp
この記事でも触れられていますが、

http://www.unicef.or.jp/library/pdf/labo_rc13j.pdf
上のデータをユニセフが解釈したものが、根拠になっているものです。6P目の順位表2がそれにあたります。この表は説明にもありますが

順位表 2 では、OECD 生徒の学習到達度調査(PISA)における到達度ギャップに基づき、各国の順位付けを行った。この指標は、15 歳の段階で、学習到達度の低い生徒が、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの分野において「平均的」な子どもからどの程度取り残されてしまっているのかを捉えるものである。

とあります。
日本の場合は三分野で理解度レベル2を下回る生徒の割合は5.5%と非常に小さく、ギャップの小さいトップ2国とは様相を異にする事がわかります。フランスは割合の高さも12%と高くギャップも大きいのです。このデータからも、日本の場合は受験勉強直後の最も到達度に差が出ている時期にデータを取った事で、集団としては全体の4位につける程の理解度がある一方で、少数の受験で取り残された習得度の劣る生徒とのギャップが開いている傾向が見られるという事が言えるでしょう。


ギャップが小さい=良い教育が行われているわけでもない事は、これらのデータから言えるはずです。データの解釈の仕方には、色んな方法があり幾らでも恣意的な指標を出すことが出来ます。
文字も読めない最貧民の移民が居るフランスと日本の学習到達度の差が大して変わらないという事は、日本でも貧しい人には教育が行き届いてないんだ!なんて事は、10分ほど使ってソースを探して読むだけで言わずに済むのですから、到達度にも差はあって当然でしょうね。そういう人々を印象で煽ることが平等を訴える人のやる事なんだと思うばかりです。